- 2024年7日16日
- 理容師と美容師何が違う?【目指すならどちらが良い?】
- 皆様、こんにちは。
男髪グループ代表の大西則和と申します。
今回のテーマは、“理容師と美容師の違いから、将来どちらを目指すのが良いのか?”とします。
現在、現役の方も、将来を考える学生さんにも有益な情報となるようなブログ内容を意識しました。
是非、最後までご覧下さいませ。
目次:
・法律上の違い
・実務上の違い
・世間のイメージ
・まとめ
◉法律上の違い
法律の上で理容師は理容師法、美容師は美容師法により、それぞれ以下のように定義されています。
理容師法の定義する「理容とは、頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えることをいう(理容師法第1条の2第1項)」
美容師法の定義する「美容とは、パーマネントウェーブ、結髪(けっぱつ)、化粧等の方法により、容姿を美しくすることをいう(美容師法第2条第1項)」
なんだか曖昧な感じもしますが、人を清潔にするのが理容師で、綺麗にするのが美容師と言ったイメージでしょうか。
又、一般的に理容師はカミソリが扱えて、美容師は扱ってはいけないので顔剃り・シェービングは理容師の特権と言うイメージがありますが、実は美容師もカミソリを扱えます。化粧に付随する軽い程度の顔剃りは化粧の一部として行っても差し支えないと明記されております。
更に、理容師は男性客のカットを伴わないパーマはあててはいけないとか、美容師は男性客に対してカットのみを行う事ができなかったりと、大人の事情か?と思わせるような???な内容が多々ありました。【共に現在は改正されています。】
昭和23年に理容師法施行され、昭和32年に美容師法が施行されたのですが、その時代には男性は理容室へ女性は美容室へ行く事が一般的だった事から、法律上の違いがこの様な形となったのでは?と想像出来ます。
◉実務上の違い
実際の業務上の違いは年々薄まっていっているのでは?と感じます。私が業界入りした30年程前は、まだまだ街の散髪屋さんと美容室というスタイルが色濃かった為、街の散髪屋さん➡︎仕事内容は男性カット中心、美容室➡︎女性のお客様が中心でしたが、現在では男性でも美容室に通ったり、街の散髪屋さんもユニセックスサロン、男性専門ヘアサロン、barber shopといったいわゆるイケてる雰囲気を売りにしているお店が増えた為に、ユニセックスサロンであればお客様の性別による業務内容の違いも薄まっていますし、男性専門ヘアサロンでもトレンド発信が精力的な為に美容室とのメニューの違いはあまり無く、お客様の対象が男性なだけです。barber shopだけは別でフェードと呼ばれる薄い刈り込みスタイルやアイロンを使った男性的なパーマが中心の仕事内容となる為です。
◉世間のイメージ
世間のイメージは、美容室➡︎オシャレな人が良い感じにしてくれる。理容室➡︎オジさんがやっててなんだか野暮ったいので気が引ける。といったところでしょうか。確かに昔はそのイメージにかなり近い実態があったと記憶しています。
しかし前項で述べた通り、現在の理容室は様々なコンセプトを打ち出しお客様のニーズに応える形で変化しました。又、近年は閉鎖的で談合めいた組織に属さないお店が増えた事も理容店が急速に進化した要因だと感じています。
◉まとめ
将来、美容師になるべきか?理容師を目指すべきか?との問いには、どんな人生を歩みたいか?で違ってきます。将来は経営者を目指したい方は美容師、スタイリストとしてプレイヤーを長く続けたい方は理容師を選ぶ事がベターだと考えます。あくまでもこの答えはわかりやすくする為に極端なものとしていますが、理美容師の仕事は“若さ”が大きな商品価値となります。中でも美容師はその傾向が強い為、年齢を重ねるほどにプレイヤーを続ける事が難しくなるのが現実の様です。
これから将来の仕事をどうしようか?と考えている方には是非、理美容業界で活躍して欲しいと思います。詳しくは以前のブログ【https://otokogami-recruit.com/blog/article.php?a=4】で説明しているので割愛しますが、簡単に言えばやりがいの塊だという事です。
皆様の進路に少しでもお力添えが出来れば幸いです。最後までご覧頂きありがとうございました。
男髪グループ代表 大西則和