オーナーブログ
2021年8日26日
理容師独立開業6ポイントと事業継続【独立における重要ポイント】
こんにちは、代表の大西則和です。

今回のテーマは“独立の実際”についてです。

このテーマは私達理美容師にとって、かなり興味深いものと思います。
何せ独立しやすい職業の代表格と言えるからですが、その昔は猫も杓子も独立、独立、と将来は独立しか道は無いのか?と思うくらいの勢いでしたが、最近は若い方を中心にお勤めを全うする方向性で将来を考えている方も増えており、半々ぐらいとのデータが出ているそうです。

こと独立に関しては様々な意見が有り、見解が分かれるところで、何が正しくて何が間違っていると言うものは存在しません。
ですので、あくまでも私の私見としての“独立”をここでは意見させて頂きますm(._.)m

何より先に、先ずなぜ独立志願者が他業種に比べ多いのか?を私なりに想像したところ、

①技術職である点
②接客業である点
③固い職業である点
④資本投資が少ない点
⑤売掛金が少ない点
⑥シミュレーションが出来ている点

概ねこの6点がポイントになっていると思われます。

技術職という事で技術を身に付ければ自分1人でも独立出来ますし、接客業というところでは贔屓のお客様がファンとなり、ついてきてくれるかもわからないですし、現金収入という点やカット代はランニングコストと言う意味で固い職業です。
資本投資としては他の業種に比べてもそこまで高くなく、中でも設備投資は居抜き店舗を探し設備譲渡を受ける事で抑えることも可能です。
又、売掛金と言えば、クレジットカード決済分位のもので、それも2週間もすれば現金化します。
よって、ほぼ現金商売ですのでキャッシュフローが大きく健全である点。

後は、独立前のサラリーマン時代に、現場の事はある程度シミュレーション出来ているので、それを自店で実行するだけだからです。

軽く説明しただけですが、凄く独立しやすそうではありませんか??

結論、私も非常に独立しやすいと思っておりましたし、今も思っております。
実際、私も独立致しましたし  f^_^;


ですが、ここで良く考えて欲しいことが1つあります。
それは“独立が最終目的地では無い”と言うこと。
私も以前は“独立が最終目的地”の様に漠然と捉えていました。
ですが実際独立をし、あぁでもないこぉでもないと日々奮闘する中で徐々にわかってきた事があります。

それは、“続けるって大変”って事!!  f^_^;

何かのデータで見ましたが【国税局だったかな???】私達のようなスモールビジネスは独立、創業、起業から1年間で80%が廃業するそうです。
残る20%もその後10年でほぼ廃業すると言うのですから“続ける事”の大変さがわかります。

“最終目的は事業の継続”!!!

上記で独立のしやすさを私なりに分析しましたが‥では次に、私が独立をし日々もがく中で学んだ続ける事の大変さやその訳ついて書いていきます。

まず、時代が変化している点。
そんな事は言われなくたってわかっていると言われてしまいそうですが、ここ近年はネットの普及や各種技術革新により変化のスピードが段違いだと言う事です。

1つの事象に対して人が抱くイメージと言うものは、実際の現実からかなりタイムラグが有ると私は感じています。内容にもよるとは思いますが、約10年のラグが有ると思ってます。

例えば、“メンズ専門美容室”が正にそうです。
私が開業した2008年はまだまだ一般的では無く、独立するなら“ユニセックスサロン【男女共に受け入れるお店】”と言う大きな流れ【イメージ】がありましたが約10年で“イケてるバーバーブーム”が来ています。
その10年のラグの中で、時代の変化がネット普及前と現在では雲泥の差があると言えます。

事業の変化だけ多めには見てくれないと言う事です。
時代が何を求め、次なる時代はどう言った時代になるのかを予測し実行するだけの決断力と資金的余裕が必要です。
時代に流されまいと頑張っているのは自分達だけでは無いと言う事を肝に銘じなければなりません。


次に、技術職という事で技術を身に付ければ自分1人でも独立出来てしまうと言う点です。

???

疑問が出て当然です。

先ほど、独立しやすさの部分でメリットとしてあげたポイントです。
このポイントは独立しやすさで言えばメリットとなるのですが、継続という点においては必ずしもそうでも無いと考えます。
それは1人の力は1人の力でしか無く、誰かと協力するといった事が出来ないからです。

又、時間的尺度から見ても1日24時間と限られた時間の中で1人で寝ずに仕事をしても24時間です。
ですが、2人いれば時間は倍になるということも言えます。
もちろん人件費はかかりますが‥f^_^;

例えば、1人営業であればオーナーは店番として常にお店にいなくてはならないので動きたいのに身動きが取れないと言ったようなところや、店の雑務に追われ本来オーナーとしてやるべき次の事業展開に向けて勉強したり熟慮すると言ったことに時間をさけなくなるのです。
そのような事から少人数での独立には継続という点で注意が必要です。
又、接客業というところでは贔屓のお客様がファンとなり、ついてきてくれるかもわからないと言う事も、考えようによってはデメリットとなります。
まず、ついてきてくれる既存のお客様を少なからずあてにしていると言う事が、独立地域での新規のお客様を集客するという意識の薄れに繋がるのです。
アイデア1つとっても、気合い1つにしても。

後、設備投資も居抜き店舗を探し設備譲渡を受ける事で抑えることも可能ですが、設備が古くて結局5年もすればやりかえないといけなくなったり【特に水回りなどは床のハツリからになるので大掛かりになりますし】レイアウトが同じ様になるので前店舗のイメージが払拭出来なかったり、同業が廃業した後に入るわけですから立地に問題があったりします。

最後にシミュレーションが出来ているという点も、店長まで勤めしっかりとした儲けの理屈や、数字管理が出来ていればの話です。
そうでなければ、わかっている様でわかっていなかったっ!!って事になりかねません。
【お恥ずかしながら私がそうでした、ですので独立してから色々勉強させて貰いましたf^_^;】

実はもう1つ継続するに大事な要素があるのですが、それは追って別のブログでお話し致しますm(._.)m

この様に、短期【独立まで】で見た場合と、長期【継続していく】で見た場合の両方のメリット、デメリットを理解した上で自分自身の将来像を模索していく事が大事であると思うのです。

今回のブログで独立か否かまで書きたかったのですが、思いの外長くなりましたので一旦ここで終わりとします。


最後までご覧頂きありがとうございましたm(._.)m

代表    大西則和

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